Matomo Analyticsでやっておきたい初期設定まとめ

Matomo Analyticsでやっておきたい初期設定をまとめました。セキュリティや使い勝手など設定しておくことでシステムに長期的な影響を与える部分をメインにピックアップしています。

デフォルト表示系の設定

デフォルト表示系は、設定ページの「個人用 > 設定」で変更ができます。

  • デフォルトで読み込むリポート
  • デフォルトで読み込むリポートの日付

の設定ができます。

毎回設定を変えるのは時間の無駄なので、設定でデフォルトを好みにしておきましょう。

古いデータを定期的に削除する設定

アナリティクス系の場合、どうしても統計データが日にちを追うごとにデータベースやストレージを圧迫するので、データを自動で削除する設定をしておくと安心です。

設定可能なのは、

  • 古い生データを定期的に削除
  • 古い集計レポートデータを削除

の2つです。

基本的には生データを削除してレポートデータを残しておくのが良いかと思います。ただし、生データはビジターの行動ログなどを呼び出す際に必要なデータなので、削除設定は慎重に行いましょう。

削除する基準は現在時刻からn日以上古いデータを削除する方式になりますが、1年くらいまでは「昨年の比較」などで使うケースが多いので、2年(730日)くらいで設定しておくと安心です。

ただ、1年以上前の生データ(ビジター行動ログ)をとっておく必要があるかどうかは微妙なところなので、生データは数ヶ月から1年くらいでも良いかもしれません。

また、削除のタームについてはデフォルトでは週単位になっていますが、データ数が多い場合は毎日にしましょう。ここも「古いデータの削除をスケジュール」で設定可能です。

グラフの日本語文字化け(豆腐フォント)を解消する

初期構成だと、MatomoのAndroidアプリなどでグラフの日本語が文字化ける(いわゆる豆腐フォントになる)ので対応します。

24. PDF/HTML レポートのグラフと Matomo(旧Piwik) モバイルグラフで unicode 文字 (日本語、中国語、ロシア語、ヘブライ語、アラビア語など) を有効にするには ?

フォントをダウンロードして、

/plugins/ImageGraph/fonts/

にコピーするだけなので簡単です。

2ファクター認証 (2FA)の有効化

管理方針にもよりますが、2段階認証をオンにすることで、大事なデータをかなりの強度で守ることができるので、オススメです。2段階認証は個人用 > 設定から変更可能です。

2段階認証の設定はアカウント個人の設定となっているので、すべてのユーザーで2段階認証を強制することはできません。ここはアカウントを付与するユーザー側に2段階認証の設定してもらうよう徹底するかしかありません。

自分自身のアクセスを除外する

Google Analyticsにおける「Analytics Optout」にあたるものですが、Matomo Analyticsでは「デフォルトで自身のアクセスは無視する」ことになっています。除外方法はCookieなので、もし自分自身のアクセスを除外したい場合は「使っているブラウザでMatomo Analyticsにログインするだけ」でOKです。

逆に、自分のアクセスも含めたい場合は、設定ページの「個人用 > 設定」の一番下にある「Cookieを削除する」のリンクをクリックするだけで設定ができます。


設定しておくことで、使い勝手やシステムに長期的な影響を与える部分をメインに、Matomo Analyticsでやっておきたい初期設定を見てきました。

Matomo Analyticsは設定画面のUIもシンプルでわかりやすいので、すぐに設定ができるので、ぜひ設定してみてください。