Google Analytics 無料版の上限数を確認しよう

無料で使えるアクセス解析ツール・Google Analytics。普段使っていると気づきませんが、実はデータの上限数があります。ここではGoogle Analytics無料版の上限数を確認していきます。

Google Analyticsのバージョンについて

多くのユーザーが無料版を利用しているため、あまり知られていませんが、Google Analyticsには無料版と有料版があります。

Google Analytics 360ではプロパティあたりのビュー数の上限が増えたり、取得できるデータ量が無制限になったりと、無料版で事足りないユーザー向けの内容になっています。

最低限押さえておきたいGoogle Analytics無料版の上限数

プロパティ(サイト数)の上限は最大50個まで

Google Analyticsのプロパティ数(サイト登録数)の条件は、最大で50個までとなっています。

普通のユーザーなら登録するのは数サイトくらいでしょうから、上限を気にする必要はありませんが、50サイト以上を運営していて、アクセス解析を一つの解析ツールに集約したい場合は、有料版Google Analytics 360を導入するか、別のサービスを利用することになるでしょう。

Google Analyticsのデータ数制限は最大1,000万ヒット

意外と知られていませんが、無料版のGoogle Analyticsにはデータ制限があります。

Google Analyticsのデータ制限数は、Google Analyticsの利用規約に記載されており、1アカウントあたり月間1,000万ヒットまでとなっています。

第 15 条を条件として、本サービスは 1 アカウントにつき 1 か月あたり 1,000 万ヒットを上限としてお客様に無料で提供されます。

料金およびサービス | Google アナリティクス利用規約

Google Analyticsに置ける「ヒット」とは何か

ここでいうヒットとは単純にPVだけを示すわけではありません。Goolge Analyticsにおけるヒットは下記のデータのことを示します。

  • ページ トラッキング
  • イベント トラッキング
  • e コマース トラッキング
  • ソーシャル インタラクション

つまり、クリックなどに仕込む「イベント トラッキング」や通販の成果情報に関する「e コマース トラッキング」をたくさん仕込めば仕込むほど、無料枠で使えるヒット数を消費することになるため、PVの多いサイトでは注意が必要です。

無料枠で捌けるPVとサイト数の目安

1,000万ヒットもあれば、普通のサイトであれば十分な数値になりますが、参考までに日次・月次ヒット数でどれくらいのサイトが捌けるかを一覧にしてみると、

サイト数 日次 月次
1 333万 1,000万
10 33万 100万
25 13万 40万
50 6.7万 20万
100 3.3万 10万

普通のユーザーなら、多くても10サイト程度、25サイトくらいでしょうから、月間40万PVくらいまではGoogle Analyticsで無料でデータが収集できるということになります。個人ユースなら十分な数値と言えます。

逆に、月間数百万PVを超える大規模サイトを運営している方は、Google Analylticsでデータ収集できるのは数サイトになるため、収集データ集が無制限になるGoogle Analytics 360を導入するか、別の解析ツールを導入することになるでしょう。

データエクスポート数の最大件数は5,000件

Google Analyticsからデータを取ってきて、エクセルや別のツールにインポートした場合に使うのがエクスポートです。

こちらも上限数が決まっていて、最大で5,000件です。

ただし、Google AnalyticsはGoolge APIに対応しているので、プログラムを使えばそれ以上のデータを機械的にエクスポートすることができます。

ただし、Google APIは、PHPやPythonなどのプログラムの知識と、各言語でGoogle APIを利用するGoogle製のライブラリを理解する技術が必要となるため、プログラムに明るくないユーザーは使いこなすのは難しいかもしれません。

その他の制限も含めたGoogle Analyticsの上限数まとめ

上記の3つは、データ収集に関連する部分での上限数でしたが、そのほかにも主にレポートのグルーピングなどに制限があります。

そちらも含めたGoogle Analytics無料版の上限数は下記の表の通りです。

項目 上限数
ヒット 1プロパティあたり1か月1,000万ヒット
1セッションあたり500ヒット
プロパティ 1アカウントあたり50個
ビュー 1プロパティあたり25個
チャネルグループ 1ビューあたり25個
マイレポート 1ビューあたり20個
カスタムレポート 1アカウントあたり100個
セグメント 1ユーザーあたり1,000個

細かいところを見ていくと意外と制限があります。

ただし、これらの制限に引っかかるのは、Google Analayticsを本当に使いこなしているユーザーになりそうです。


簡単にですが、Google Analyticsの制限を見てきました。

無料で使える高性能さが売りのGoolge Analyticsですが、PV数やサイト数が多い場合大規模サイトを運営しているようなユーザーは無料枠で運用するのは難しく、逆にそういったユーザー以外は、無料のままでも十分に使えると考えて良さそうですね。