serposcopeとは
serposcopeは、フリーウェアの検索順位チェックツールです。PCまたはサーバーにインストールして使います。
SEO順位チェックツールでは、日本では「GRC」が有名ですが、GRCが基本的に有料・取得件数に上限があるのに対して、serposcopeは、
- 無料であること
- Javaが使える環境ならどこでも使える
- 取得件数が無制限
- Windows以外(macOSやLinux)でも使える
という大きなメリットがあります。
特にmacOSを使っている方は、Wineを使った特殊な方法でしか使えないGRCよりも、ネイティブで使えるserposcopeはうれしいところです。
serposcopeをインストールする
serposcopeのインストールは、公式サイトからJavaの実行ファイルを取得するだけでOKです。
実行にはJavaのバージョン8以上が必要になるので、予めインストールしておきます。
Dockerが使える環境の方は、Dockerだとコンテナをアップするだけですぐに使えるので非常に便利です。
[Docker] 無料SEOツール・SerposcopeをDockerでさくっと立ち上げる
serposcopeとGRCを比較してみる
serposcopeはGRCの代替として使えるツールなのかを比較してみましょう。
GRCはかつては買い切りのライセンスもありましたが、現在は年契約のライセンスのみになっているため、そちらとの比較となります。
項目 | serposcope | GRCベーシック | GRCスタンダード | GRCエキスパート | GRCプロ | GRCアルティメット |
---|---|---|---|---|---|---|
インストール先 | Windows, macOS, Linux | Windows | Windows | Windows | Windows | Windows |
URL数 | 無制限 | 5 | 50 | 500 | 5,000 | 無制限 |
検索語数 | 無制限 | 500 | 5,000 | 50,000 | 500,000 | 無制限 |
リモート閲覧 | サーバー版のみ | - | あり | あり | あり | あり |
料金 | 無料 | 4,500円/年 | 9,000円/年 | 13,500円/年 | 18,000円/年 | 22,500円/年 |
単純な項目数だけで比較すると、serposcopeはGRCの最上位プランである「GRCアルティメット」と同等です。
serposcopeの検索語数は機能上は無制限だけど実質制限あり
しかし、実際に使ってみるとserposcopeで検索後を無制限に使うのは無理だということがわかります。というのも、Google側がserposcopeからのアクセスをロボットと認識してcaptchaを出してしまうからです。
serposcopeにはcaptchaを回避する外部サービスとの連携機能がありますが、そちらはほとんどが有料です。
筆者が使っている感覚でいうと、captcha回避サービスを使わずに、serposcopeでエラーなくSEO順位を取得できる検索語数は100件前後という感覚です。
IPを分散させたりすることで回避することは可能ですが、それだけのサーバーを用意するのであれば、GRCを契約してしまったほうが良いでしょう。
このあたりは、専業として何年も情報を提供しているGRCに大きなアドバンテージがあります。
URL件数ではserposcopeのが便利
GRCはキーワードあたりのヒットURL(要するにサイト)に上限が決まっていますが、serposcopeには上限がありません。また、URLの数はGoogleのcaptcha対策には全く関係がないため、いくつ登録してもエラーになることはありません。
一つのキーワードに対して複数のサイトでSEOをかけているような場合は、serposcopeのが便利と言えるでしょう。
無料のSEOチェックツール・serposcopeについて見てきました。
serposcopeを実運用していく上では、検索語数や巡回感覚の調整などが必要になりますが、それでも無料で使えるというのは大きなメリットです。
GRCではないSEOの順位ツールを探してるという方は、ぜひトライしてみてください。