サイトの成長や変化を見逃さない!アクセス数の比較方法

サイト運営で起こるアクセス数の変化。今回は、適切なアクセス数の比較方法を実践して、サイトの成長や変化を見逃さない方法をまとめました。

その変化は何が要因?

サイトのアクセス解析をしていると、アクセスが徐々に変化したり、時には突然急増・急減することがあります。

アクセス解析の本来の目的はサイトを成長させるための改善ポイントを探すことですから、アクセスの変化の要因を探すことは大事な作業です。

アクセスの変化の要因は様々ですが、内部要因と外部要因の二つに分けられます。

内部要因

内部要因の場合は、

  • ページ追加・削除
  • URLの変更
  • noindexなどタグの付け間違い
  • ページ構造の変更

などがあります。

ページに変更が加わると、これまであった(もしくはなかった)ページへのアクセスに変化が発生するため、アクセス数に影響します。

内部要因なので、自サイトで変更を加えることで改善ができるため、まずはここを疑って修正作業をします。

外部要因

アクセス数の変化で多くの人が目につけるのが外部要因。外部要因でよくあるのが、

  • SEO評価の変化
  • キーワード需要の変化
  • 参照リンクの変化

などです。

外部要因ですので、自サイト側で出来る作業は限られます。

変化を見極める

横軸の変化

アクセス数の変化は、サイトによって傾向が異なるため、自分のサイトの傾向を掴むのが大事です。そのために見るべきは縦軸の変化です。アクセス解析での横軸とは、24時間、1週間、1ヶ月などの連続した期間で比較することです。

例えば、ビジネス関連のサイトであれば、ウィークデー(月から金)はアクセスが伸びますが、仕事が休みの土日はアクセスが下がるのは当然です。また、趣味サイトであれば平日の昼間は伸びませんが、平日の夜間帯や休日に伸びます。サイトによっては月末に伸びるというサイトもあるでしょう。

これらの傾向を掴むために、必ず一度は横軸でアクセスの傾向を掴んでおきます。そうすることで、急激な増加や減少があった時に、大枠の傾向の範囲内なのかを判定することができます。

縦軸の変化

横軸での変化が許容範囲なのであれば、縦軸で比較します。アクセス解析での縦軸とは、前週(曜日)の同じ日、前月の同じ日、前年の同じ日などとの比較です。

前週(曜日)の同じ日との比較では「サイトが短期間で伸びているのか」を確認できます。ただし、前後数%は普通に揺れるので、ちょっと下がったくらいで慌てる必要はありません。ただし、範囲を広げて2、3週間連続で落ち続けているのであれば対処が必要です。

一方で、前月の同じ日での比較は、月サイクルで同条件での変化を確認できます。例えば、月末に伸びるタイプのサイトなどは「前月の同じ日での比較」をデフォルトにしておくと、サイトの変化を察知できます。

前年の同じ日との比較は、1年での変化や季節要因を加味できます。サイトによっては、クリスマスに強い、新生活に強い、夏場に強いなどシーズン需要にアクセスが大きく影響する場合があります。そうしたサイトでは、サイトのアクセス変化を見るには「前年の同じ日との比較」がベストです。

外的要因を調査しよう

アクセスに変化があった場合は、その要因を調査して対応策を考えます。先ほど見てきた通り、内部要因の場合はページの変化がほとんどですので、最近の作業を辿って修正をします。

問題は外部要因で、こちらについては抜本的な対策が必要になるケースがあります。

流入元を調べる

アクセスに変動がある時は、まずは流入元に変化があることがほとんどです。

Google Analyticsでいうと、

  • Organic Search -> SEOで変化があった
  • Social -> SNSでのシェアに変化があった
  • Direct -> メルマガなどに変化があった

などです。

調べるのは、「流入元のアクセス数」と「流入元の割合」です。例えば、他の流入元が変わらないのに、Organic Searchが大幅に減っているのであれば、何らかの要因で検索順位が下がったと想定できます。

キーワード需要の変化を調べる

流入元の割合に変化がないのに、アクセスが大幅に変化することがあります。このケースはキーワード需要の変動があることがあります。

例えば、

  • テレビで紹介された
  • 流行が変更した
  • SNSでバズった

などです。

こうした場合は、そのままキーワード需要が固定すればそのままベースになりますし、一時的な変更であれば、1週間、2週間くらいで元に戻ります。

検索エンジンなどの変動を調べる

Organic Searchに大幅に変更があるケースでは、検索エンジンのアルゴリズム変更などの大きな変動があった可能性があります。

この際は、Twitterなどのリアルタイム性の高いSNSで「Google 変動」などで検索して、実際に変動があったかどうかを調べると良いでしょう。

原因を見つけたら対策を練るまでがセット

アクセスの変化は良い時も悪い時もありますが、対策を練るまでセットです。

外部要因が原因の時は即効性のある対策はできませんが、「SNSでの露出を増やす」「関連キーワードのページを追加する」などの対策は可能です。

もし、現状決めているサイトのロードマップに大きな変更を入れるべきではないと判断したら「何もしない」というのも対策の一つです。ただし、この場合は、必ず翌週や翌月に「その後どうなったか」をレビューをしましょう。

分析と対策はしっかりとメモを取ろう

アクセス解析は眺めて終わってしまうことが多いですが、しっかりと実施した分析と練った対策はメモとして残しておきましょう。

こうすることで、「いつ何がおきて、何をしたか」を後からチェックして効果測定ができます。

Google Analyticsなどのアクセス解析ツールにはメモ機能があるので、メモ機能に一文だけ入れておくのも良いでしょう。


アクセス数の比較方法を見てきました。

普段何気なくやっているアクセス解析も、今回紹介した方法で比較を追加することでサイトの変化を察知して適切な対策に繋げることができます。ぜひ、実践してみてください。