Google Analyticsの「目標」で出来ること
Google Analyticsの「目標」は、日本語では目標と訳されていますが、英語ではGoalという機能です。Goalという単語だとわかりやすいですが、要は「サイトにおいてのゴールを計測するための機能」と考えれば理解がしやすいでしょう。
「目標」を設定するメリット
目標を設定することで、「注文」や「SNSシェア」などの収益に繋がるユーザー行動に関する問題点や課題点などをGoogle Analyticsから割り出すことが可能になります。
目標を使いこなせば、サイトを「より収益力の高いものにする」ための改善ポイント・指標を得ることが出来るのです。
目標データを計測するための準備
ゴールを決めよう
まずは自身でゴールを定めること(注文、お気に入り追加、SNSシェア)が大事です。ゴールはサイトによって異なりますが、収益に近いところに設定するのがオススメです。
イメージがつかない場合は、Google Analytics側で用意されているテンプレートを使ってみるのも良いでしょう。
- 注文
- アカウントの作成
- 問い合わせ完了
- レビューの表示
- ライブチャット
- アップデート
- お気に入りの追加
- メディアの再生
- 共有
- メルマガ登録
などがテンプレートとして登録してあります。
収益を前提にしていないサイトでも、「メルマガ登録、共有」などの指標はサイトの成長に大きな影響がありますし、企業サイトであればPRに繋がる「メディアの再生、メルマガ登録」や営業に繋がる「問い合わせ完了」などをゴールにすると良いでしょう。
サイト側でゴールを判定するパラメータを用意しよう
Google Analyticsは「サイトで起こったことを計測する」だけなので、ゴールに到達したかどうかは、URLやイベントトラッキングなどでGoogle Analyticsがわかるようにする必要があります。
例えば、
- 問い合わせ完了は「example.com/complete/」ページを表示したら
- SNS共有は、イベント「SNSボタン」が送信されたら
などです。
ここはサイトのシステムとも連動するので、事前準備が必要になります。
設定する
ゴールと、ゴールを判定するパラメータの設定ができたら、Google Analyticsに設定を追加します。
目標の設定は、「管理(歯車マーク)」から、ビューのメニューの中にあります。目標は1ビューあたり20個まで設定可能です。ガイドに沿って3つのステップで設定できるようになっていますが、設定値をある程度理解していないと、設定がうまくできなかもしれません。
簡単に解説すると、
- 目標設定 -> テンプレートかカスタムか
- 目標の説明 -> 到達ページやイベントなど、目標の判定に使うフラグ
- 目標の詳細 -> 目標が達成されたと判定する数値の設定
という形です。
目標到達プロセスの設定
Google Analyticsには「目標到達プロセス」という設定があります。これは、「目標に到達しなかった時に、どこで離脱したのか」を計測するためのものです。カゴ落ちや会員登録漏れなどを計測するのに最適な設定です。
例えば、ECサイトだったら
- ID登録で落ちているのか
- 決済入力画面で落ちているのか
などを判定できます。
会員登録フォームなら、
- 住所入力があるから落ちているのか
- パスワード設定で落ちているのか
など、ユーザーが嫌がっているところを判定できます。
目標到達プロセスは、テンプレートの会員登録などを利用すると、「目標の詳細」でオプションとして追加が可能です。
プロセスの設定
プロセスは、自身でページごとにパラメータを入力していく形になります。
例えば、ECサイトのカートなら、
- example.com/cart/
- example.com/account/
- example.com/payment/
- example.com/confirm/
と行った形でステップごとに設定をします。
上記のようなページ遷移ごとに設定するが基本ですが、イベントトラッキングを使うことで同じページのフォームごとにトラッキングすることも可能です。
まずはページごとに計測して、特に離脱が多いページがあったら、フォームごとの目標を追加するというのが良いでしょう。
Google Analyticsの「目標」について見てきました。
Google Analyticsは使っていても目標機能は使ったことがないという方も多いかと思います。設定がわかりづらかったり、サイト側にもパラメータが必要だったりと、面倒なところもありますが、日々、サイトを改善する作業で大きなポイントになるデータを取得でるようになるので、ぜひ使ってみてください。